当日実行委員会から訴えた8・6ヒロシマ集会アピールです

当日実行委員会から訴えた8・6ヒロシマ集会アピールです

  私たちは、8・6ヒロシマの原点に立ち返り、新たに8・6ヒロシマ集会を自分たちの手で作り直そうと考えて、この集会を開催しています。
 8・6ヒロシマの原点とは、一つは、20万の市民の命を奪い、63年間にわたって放射能によって苦しむ被爆者を生み出した原子爆弾に対する怒り、告発です。
 この世の物とも思えない惨劇と真正面から向きあい、日本政府による被爆者の切り捨て、抹殺とたたかった被爆63年をしっかりと胸に刻まなければなりません。福島地区の部落民と在日朝鮮人被爆者がなぜ大きな被害を受けなければならなかったのか。原爆手帳を取ることさえできない部落差別、民族差別の現実。これを被爆者の訴えから学びとらねばなりません。
 そして、日本帝国主義による侵略戦争に屈服、加担したことに対する反省と加害責任についてはっきりさせねばなりません。数万の在日朝鮮人民の命がなぜ奪われなければならなかったのか。36年間の朝鮮の植民地支配、強制連行…。日本帝国主義の侵略戦争の加害の結果として8・6ヒロシマがあるということが重要なもう一つの原点です。
「核を許さない」は戦後の反戦運動の土台になってきました。しかし反核運動の多くはアメリカのイラク侵略戦争に反対することなく、核の問題に限って運動しています。私たちは、それらの運動を乗り越えて、本日、部落解放同盟全国連と反戦・反核、反差別をたたかう人々によって、8・6ヒロシマの原点に立ち返った集会を開催できることになりました。
 まだ、小さな取り組みですが、今年の8・6は、本当の意味でヒロシマ、ナガサキ、沖縄戦をくり返すな!の新たな一歩、新たな潮流を築くたたかいにしたいと思います。

 世界の情勢は、再び戦争への道へ向かっています。アメリカのイラク侵略戦争が始まって5年、アメリカの経済破綻は進み、帝国主義の生き残りのための争いが繰り広げられています。アメリカは先制攻撃による核戦略によって、全世界を核戦争にまきこもうとしています。そしてロシアは対抗して、核軍拡競争に踏み込もうとしています。今、世界に2万6000発の核兵器があるといわれています。私たちはすべての核の廃絶を強く訴えます。
 アメリカが進めているミサイル防衛システムの一環として、日本各地にPAC3が配備されつつあります。これは、日本がアメリカの核戦争の体制に組み込まれるということです。また米軍と自衛隊の一体化が進められ、沖縄では、普天間基地の「移設」として辺野古に新基地を建設しようとしています。
 福田政権は、洞爺湖サミットで、環境問題を口実に原子力発電を積極的に進める方向に舵をきりました。日本の核武装の新しい段階へ踏み出したのです。すでに2006年には政府の内部調査資料として「核兵器の国産可能性について」が出されています。しかし核兵器の国産計画を実行するためには、法の改正が必要です。そのためにも憲法改悪をこの2年でやろうとしているのです。
 アメリカのイランへの侵略戦争の動きが強まる中で、日本政府は「海外派兵恒久法」を国会で通し、いつどこでも戦争のできる体制をつくろうとしています。2年後の5月以降、改憲の発議ができると「国民投票法」には定められています。
 憲法9条で、軍隊を持つことを禁じ、戦争を禁じている国が、自衛隊を海外派兵しています。その日本が軍隊を認め、海外派兵を認めたら、一切の制約がなくなり、戦争へまっしぐらです。
 しかし、アメリカや日本の権力者たちが、困っているのは、何よりも民衆の抵抗です。世界中で、新自由主義に対する反対運動がまきおこっています。日本では、格差社会の拡大、年金、医療、住宅、ワーキング・プアーなどに対する怒りがあふれています。G8サミットで明らかになったことは、帝国主義国は何ひとつ解決できず、さらに貧富の差は広がり、戦争と人類の破滅へ行きつくということです。
 たたかいの主人公は、今の世の中がおかしいと思っているすべての人々です。被爆者の自己解放闘争、反戦・反核、差別・抑圧とのたたかい、労働者のたたかいが一つになってたたかえば新しい未来が開けます。
 ヒロシマ、ナガサキ、沖縄戦をくり返さないために、原爆に対する怒りを呼び起こし、改憲と侵略戦争、核武装の攻撃とたたかう共同闘争をこの一年かけて作りだしましよう。今日を出発点にして、様々な意見の違いを認め合い、しかし9条改憲阻止の一点で一致した大きな統一戦線をつくっていきましょう。
  2008年8月6日